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◇「リスク＝元本割れ」ではありません

　株や為替、投資信託などの資産運用をしている方はもちろん聞いたことがあると思いますが、資産運用の世界で言う「リスク」って、一体何を意味するのでしょう？直訳すると「危険」とか「恐れ」という意味があるので、漠然と怖いイメージがあるかもしれません。

　また、「リスク＝元本割れ」と捉えている方も多いでしょう。確かに元本割れもリスクであることは間違いないのですが、必ずしも正解ではありません。資産運用を考える上でリスクを正しく理解することは非常に重要なことなので、今回はリスクについてお話したいと思います。

◇予想以上の収益もリスク！？

　資産運用の世界で言うリスクとは、運用収益のブレ幅を意味します。例えば、ある投資信託を購入したとします。その投資信託は昨年はどんどん基準価額が上がり、12％の利益が出ました。しかし、今年は米国のサブプライムローン問題の影響を受けて基準価額が下がり、マイナス５％の損失だったとしましょう。

　このように、投資信託は日々、基準価額が変化し、年間収益もその年の経済状況などによって大きく利益が出たり、損失が出たり...と収益が不安定となります。株や為替についても同じで、この「収益の不安定さ」がリスクです。決して、損することだけがリスクではありません。リスクには、大きな収益を得られる可能性も含まれているのです。

◇リスクを十分に理解することが大切です

　金融商品にはそれぞれに様々なリスクがありますので、もし、資産運用を考えるなら、それらのリスクについて十分に理解をした上で商品を購入することが大切です。